むちうち(頸椎捻挫・ムチウチ・むち打ち) | 交通事故治療ガイド

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むちうち(頸椎捻挫・ムチウチ・むち打ち)

 むちうちは「鞭打ち」とも書くように、身体に衝撃を受けた時、頭部がコンマ何秒という時間、胴体より遅れて動き出すことで、首から上がしなるように動きます。その結果、頚部に相当の負荷がかかり、引き起こされます。

 

 頚部は、頸椎と呼ばれる、小さな骨7個から成ります。そのひとつひとつが、滑らかに動く事により、負担のない活動ができ、首を曲げる・伸ばす・回すといった動きができるようになります。しかし、むちうちによって、骨の周辺に付着する筋肉がうまく動かなくなると、
痛みや可動域制限といって、今までのように動かせなくなってしまいます。

 

 頸椎は先程記したように、7個の骨から成りますが、そのうちの上から5番目の骨が
軸となって上を向いたり、下を向いたりします。
しかし、むちうちになってしまうと、その衝撃の記憶から、骨に繋がる周辺の筋肉が
首を守ろうと固めてしまいます。その結果、しなやかな動きは失われ、この5番目の骨だけで
ムリに動かそうとするようになってしまい、負担が集中して痛みを出すようになります。
また、衝撃を受けた方向や、日常生活から筋肉の使用頻度が左右で異なったりすると、
さらに頸椎を左右にも歪めてしまい、より一層の可動域制限を引き起こします。

 

 

~~~ 症例報告 ~~~

50代 男性 2017年8月に事故により負傷。

診断名:頸椎捻挫

 右首に痛みを訴え、翌9月に来院。たまに右肩や右腕に放散痛を伴う。

事故前より姿勢の悪さはあり、骨盤後傾。いわゆる猫背の状態である。

来院当初は圧痛が強く、軽めの手技療法と電気療法により、治癒効果を高めていった。

 2か月ほど経ち、症状の変化が見えはじめる。
当初、右頸部の辛さだったが、徐々に後頚部、左頸部と移行していった。それから4か月くらいは一進一退が続く。

 事故から半年あまり経った頃、症状の変化が出る。
当院での治療開始から5か月余り経ったころに、治療方針を再検討し、圧痛はあるものの、筋肉の緊張によって引き起こされているものと
判断し、痛みの出ないギリギリの刺激を入れていくようにした。

その結果、半年あまり経った2018年3月痛みがほぼない状態まで回復した。

2018年5月末まで経過観察をして、問題がなくなったので、治療終了となった。

 

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