診断書 事故当日に行ったが、翌日から痛む場所が増えた。 忙しかったので病院に行けなかった。 痛みがあるが、診断書に記載がなかった。 事故に遭ってしまった場合、治療を勧めていくのに、第三者にも分かる様に診断書を出してもらう必要があります。これは、保険を使う上で必須になります。ですが、事故当時は交感神経が優位になっていて、痛みを感じにくい状態になっています。その為、翌日以降に痛みが増すということは良くあるケースです。この様な場合は、再度病院で診断してもらい、しっかりと状態がどの様になっているかを示せるようにしましょう。 診断書の重要性1 診断書がなぜ重要かと言いますと、まず、診断書に記載のない部分の治療は原則として受けられません。上にも書いたように、いくらご自身で「痛い」と訴えても、それを誰かに証明していかなければ、保険を使って治療を受けることが出来ません。以前にも書いたことがあるのですが、保険会社の担当者も患者様にしっかり治療をしてもらいたいのですが、やはり診断書に記載がないと、決まりで治療費を出すことができないのです。 診断書の重要性2 また、診断書に記載がない場合、万が一治療終了後にも痛みが残ってしまった場合に問題が発生することがあります。治療終了後には、示談に入りますが、症状が残っていると、「症状固定」といって、痛みや動きに制限がありますという内容で治療を終了しますということになります。しかし、この際に症状が残っている箇所の記載が診断書にないと、交通事故との因果関係が認められなくなってしまいます。 まとめ このように、診断書に記載されていることは、水戸黄門の印籠のようなものなので、少しでも痛みや事故前と比べて変化の有るところは、とりあえずお医者さんに伝えましょう。「…以前から腰痛はあるから」「交通事故と関係あるか分からない」とお答えする方が多いのですが、大事なのは、事故の前と比べて少しでも変化があるようでしたら、念の為につらさがある事を伝えましょう。治ってしまえば良いのですが万が一を考えておくと良いと思います。