交通事故での足首の捻挫

歩行中や自転車走行時に交通事故に遭った場合、転倒した際に足首を捻挫してしまう方も多いです。
足首以外の部位に痛みが強く出ていると、「首のほうが痛いから首を優先して治療して欲しい」「歩くときに痛い位で腰より気にならないから治療しなくてよい」とう患者様も多いです。しかし、足首は一度痛めると癖になりやすいといわれており、きちんと治療をしないと、事故治療後に再負傷をしやすくなってしまいます。
関節は筋肉や靭帯等の軟部組織によって支えられています。 これが、通常動かないはずの方向に過度に力がかかってしまうと、支えている軟部組織が無理やり引き伸ばされてしまい損傷を起こします。 捻挫により引き伸ばされて緩んだ関節が自然と元の状態に締まることはないため、放置すると関節が不安定な状態になり、再び捻挫を繰り返しやすくなったり、動かした際の違和感や痛みが残りやすくなってしまいます。 よく「捻挫は骨折より厄介だ」と言われるのはこれが理由です。 特に足首は、関節の構造上外側の固定が緩くなっているため、安静に保持することが難しく、しっかりした治療が必要となります。
当院では、捻挫に対して治癒を促進する電気治療を取り入れております。経過に合わせて、安静固定や、機能回復のための運動療法を行い、早期機能回復を目指して治療を行っていきます。